地球上でいちばん
愛らしく、美しく
そして楽しい植物

コノフィツム

作りましょう

日本コノフィツム協会

☆コノフィツムとは

コノフィツムはアフリカ南西内陸部の乾燥地帯を故郷とするザクロソウ科の一属で、リトープスその他の玉型メセンの仲間です。その体は、原産地の長い間の乾燥や強烈な日射に耐えられるように球形かそれに近い形となった高度の多肉値物です。球体は概して小さく、一頭の大きさは豆粒大から親指大くらいのものが大部分ですが、ごく小さなものは米粒よりも小さく、特に大型でもせいぜい7〜8cmぐらいの高さまでです。毎年分球して頭数を増し、形のよい群生株となります。品種は大変多く、四百種近く、そのうちの三百種内外が既に我が国に導入されております。

 

☆コノフィツムの面白さ

コノフィツムの良さは数々ありますが、その第一は"愛らしさ"で、誰でもが強い魅力を感じます。とかく小さいものは愛らしいものですが、コノフィツムには小型であることに加えて、形態と模様にえも言われぬ愛らしさがあります。一度この植物を手にした人は決して手放せない愛着を抱きます。"生ける宝石"というたとえもこの一株を手にして始めてわかるのです。

魅力の第二は花でしょう。コノフィツムの花は1〜2の品種を除いてすべて秋咲きです。どんな小型種でも秋になれば決して忘れずに蕾(つぼみ)を出し、想像もできないような美しい花を開きます。花色は黄、赤、白、紫、茶色等きわめて多彩でしかも花持ちよく、一花一週間は咲き続けます。群生株では初めの花から終りまで一ヶ月に及ぶことも珍しくありません。品種によっては、夜間に開花するものがあります。秋の夜長をそのデリケートな花を眺めつつ立ち昇る芳香を胸一杯吸い込んで過すのはコノフィツム栽培家だけの天国です。

毎年増えて年と共に立派になっていくことも特筆すべき魅力の一つです。どの品種も毎年一回脱皮して、それぞれ2〜3頭に分球しますので、1〜2頭のものでも数年後には立派な株立ちとなります。美しい球がきちっと揃って群生する姿はまことによろしく、この植物の醍醐味を満喫できます。年々鼠算式に頭数を増し、それだけ価値高い株となる。こんな楽しいことはほかにありません。

このように"楽しさ一杯"の素晴らしい愛玩植物はもっともっと多くの人々に愛培され観賞されるべきでしょう。

 

☆作 り 方

コノフィツムはいたって丈夫な作りやすい植物です。従来何かむずかしいもののように考えられていた向きもありますが、実際には案外簡単に誰でも作れるものです。自信をもって栽培されますようお奨めします。

  1. 設 備
  2.  直接雨のあたらない、日当りのよい場所が第一条件です。ガラス(又はビニール)室かフレームならば理想的ですが、窓辺や縁側を利用するだけでも結構です。小箱に並べて手近において観賞するのもよい方法です。

  3.  植物が小型ですから鉢も小さくてよく、径5cmから7cmくらいのものでかなりの群生株でも十分です。観賞には楽焼鉢、薬焼鉢、朱温鉢などが適当です。養成の場合は角鉢への寄植えもよいものです。

  4. 用 土
  5.  適度の肥料分を含んだ、排水のよいものであればよろしく、手近かの材料を使って作れます。川砂にピート(上質の堆肥)を2〜3割混入したものが一般に用いられており、無難な用土と言えましょう。

  6. 植え方
  7.  なるべく浅植えがよく、立型のものは球が倒れないように根元に小砂利を置くようにしますと、球体の下部はいつも乾いている為、腐敗を防ぐのにきわめて有効です。植替えの時期は生長期間中いつでもよいのですが、毎年一回新しい用土で植替えてやることは是非必要で、その最適期は秋です。

  8. 潅 水
  9.  生育期間中は晴天ならば3〜4日に1回くらい。休眠に向う頃から徐々に回数も量も減らしてゆき、6〜7月頃の休眠期は中〜大型の品種は断水して、完全休眠をさせた方がよく、小豆粒以下の小型種は時々給水するようにします。この場合の潅水はなるべく植物体を濡らさないような方法が望ましいのです。

  10. 温 度
  11.  コノフィツムは近縁のメセン属同様、はなはだしい高温を好みません。我々人間が快適に感ずる程度の温度が適温です。したがって夏は栽培室の窓や扉を十分に開いて通風をはかり、できるだけ温度を下げるように努めます。しかし寒さには驚く程強く、0度までは絶対大丈夫で、時に0度を若干割っても障害を受けることはほとんどありません。

  12. 日 射
  13.  メセンは"太陽の子"と言われる程に陽光を好む植物で、コノフィツムもこの一族ですから秋〜冬〜春は素ガラス下で十分日光に当てます。しかし休眠期とその前後(5月〜9月頃まで)はガラス面に荒目のすだれを覆うか、石灰汁などを塗るかして"明るい日陰"を作ってやる事が必要です。それは高温の防止に役立ちますし、休眠中のはなはだしい萎縮を防いでこの植物をより"美術的"に育てる為にも大切なことです。

  14. 生長期・休眠期
  15.  コノフィツムの生長、休眠はきわめてはっきりしていて生育過程を観察することもなかなか興味があります。我が国では秋〜冬〜春を生育期とし、夏を休眠期とする取扱い方が無難です。休眠といっても決して惰眠ではなく、この期間中に球の内部では次の生長に必要な独特の営みが行われているのです。生長期は多く夏の終り頃からで、まず脱皮分球、それに続いて開花、球体の充実肥大と秋〜冬こそこの植物の楽しさを十分に満喫できる季節です。

  16. 追 肥
  17.  用土中に相当の肥料分があれば特に追肥の必要はありませんが、生長の最盛期には貧欲な程肥料を要求しますので、この頃に薄い液肥を数回与えると球の肥大には特に有効です。

  18. 殖し方
  19. 一般に株分け挿木によってふやします。方法は簡単で、1頭または数頭ずつに切り離し、乾いた砂に差しておけば2〜3週間で発根して生長します。挿木の時期は生長期の初期が一番よく、晩秋や冬季は発根まで長い日数がかかることもあり、場合によっては発根しないまま休眠期に入ってしまうこともありますので、繁殖はなるべく早目にするのがよろしいのです。

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最終更新日: 2000/08/16 16:01

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